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【舌痛症】極度のストレスによる免疫力低下からくる地図状舌と舌痛症【完結】

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(歯科治療受診→口腔環境の変化により、舌と歯の接触感覚が変わり、違和感や痛みを感じ始める。)
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人生の転機など(歯科治療を含む)で甚大なストレスを受けることにより免疫力が低下し、地図状舌が発生する。

地図状舌が発生すると、舌のことが気になり始める。

舌を気にするあまり、ストレスは更に増大する。(悪性化への恐れ

極限まで免疫力が低下すると、舌に歯が擦り合うだけで傷ついてしまう。(歯に接触していなくとも、舌に炎症(口内炎)ができることもある。また免疫力が下がると様々な病気になりやすく、精神的な病気(うつ病や神経痛を含む)にもなりやすくなる)

その結果、炎症や舌痛症などが起こりやすくなる。 目に見える炎症が起こっていなくても、免疫力の低下した舌に加わるダメージは蓄積され、脳は痛みを認知する。 また、免疫力が低下しているため、治りにくい状況になり、治ったとしても再発を繰り返す。

以降、思考を変えない限り、負の連鎖に陥ってしまう。

免疫力低下(うつ病、過度なストレス状態)は、舌痛症だけにとどまらず、ありとあらゆる病気に罹かりやすくなる。 免疫力低下の怖いところは、罹患しやすいだけでなく、治りにくくなり、次から次へと病気が増えていくこと。

寛解後も、ストレスが増大した時に、舌を確認してみると、やはり地図状舌になっていたり、炎症が起きていたりする。 当初はストレスによる炎症(主に出血)に対しては否定的だったが、ストレスによる発生した実際の反応、理論立てて考えてみると、辻褄は合っている。

しかし、医師は「ストレスだろう」という端的な説明しかしないので、患者側は炎症の発生するメカニズムを理解できないことが多く、「このまま炎症を繰り返すと悪い病気になってしまう」とか「何か悪い病気が隠れているのではないか」と、延々と悩み続ける。 じゃあ、どうしてストレスで血が出るのか?etc.という問いには、わからないという。

歯科治療後に舌痛症になる人も多い。 一例としては、歯のクリーニング(歯石取りや歯垢取り)後、舌との接触感覚が変わることで痛みを感じることもある。 これまでは、歯垢により、舌との接触が滑らかであったものが、それらを清掃除去することにより、歯と歯の間の段差が大きくなり、硬くてザラツキのある尖った歯がダイレクトに当たるため、痛みを知覚することがある。 口腔内の環境が、慣れた環境から、目新しい環境に変わることに順応できていない。 通常は、慣れてくると痛みは治まるが、それ自体にストレスを感じてしまうと、原因を追い求める負のスパイラル思考に陥ってしまう。 当然のことながら、簡易な処置と比較すると、大変な治療であればあるほど、舌痛症を発症する可能性は高い。

舌痛症と言っても、色々な痛みのケースがある。 単純なストレスにより痛みが発生している神経痛(=チリチリする比較的軽い痛み)は、程度の差はあれど、人生において誰もが経験しているもので、医師に指摘されずとも、自分自身でも理解しているはずで、これは特に問題にしていない。 困ってしまうことに、歯科医師もこのケースの舌痛症を想定して説明していることが多く、解決に至らない。 医師でもこのレベルなのだから、当然周りの人間(健康な人)には理解してもらえるはずもない。 だから、患者側も、そんな軽いもので悩んでいるわけないだろう!、となってしまう。

ところが、ストレス+歯の刺激が加わったものは、皮が剥け、歯痕が残り、血が出たり、精神的(内)なものと、歯(外)による、両方の痛みを受け、こちらのほうが当然痛いし、治りにくい。 何が根本原因なのか判断がつきにくく、余計に悩んだりする。 私が取り上げていたほうは当然後者の舌痛症のほうなわけで、舌痛症で悩んでいる人は概ね「根本原因を追究する」ケースだと思われる。 なぜ恐怖を感じてしまうのかというと、血が出続けること、根本原因がわからないこと、終わりが見えないこと、ストレス直結だけの舌痛症よりも痛みが大きいこと等が挙げられる。

炎症も、体調不良によって自然発生するものと、歯が接触することにより発生するものがある。 長引くと、両方重なる機会も増えてくる。 これは食事中などでもよくあることで、口内炎ができているところをさらに噛んでしまったりするのと同様。 通常の口内炎は、頬っぺたの内側や唇付近だが、舌痛症の場合は、これを舌に置き換えたイメージの痛みだ。

舌写真掲載ページ
(参考:【舌痛症】Aデンタルクリニックで今までの歯科判断は誤診と診断され尖った歯を少し削っていただいた(舌写真)
(参考:【舌痛症】N歯科医院でレントゲンを撮影した(舌写真)
(参考:【舌痛症】T大学病院(口腔外科)でマウスピース(ナイトガード)を作成した(舌写真)
(参考:【舌痛症】舌の側面に痛みがあり白くなっているためT歯科(口腔外科)を受診した(舌写真)

ポイント

が最短のルートと解決の糸口となる。

心配性の人に「気にするな」と言っても難しい。 医師に言われてすんなり受け入れられる人は、そもそも心配性ではないからこの病気にはなりにくい。 過度な心配性によって病気と思い込んでしまう場合は、心気症となる。 舌痛症が治るのは、舌癌の恐れが消えた時(もしくは最大のストレス要因が消えた時)。 口内炎が治ったと思っても、再発すると「やっぱり悪いものなのでは」と思い込んでしまう。 心配性の人は思考を変えることに時間がかかる。

複数の舌専門医(口腔外科医)が触診して、舌や歯(口腔内全体)に問題ないと診断した場合、病気である確率は極めて低く、それ以上の治療をすることは不可能。 従って、探り続ける意味がない。 ただ、舌の痛みが取れない状況が続く。 調子が悪くなってくると、舌が痛みだし、調子が良くなってくると、緩和したりする。 舌は、痛くなったり、痛みが緩和したりするものであり、それが正常な舌なのだ

脳(心)は、ストレスを感じると、隙あらば身体中に神経痛を発生させようとする。 身体をぶつけたり、怪我したりすると、そこを集中的に、必要以上に痛みを発生させる。 病気でないと診断された場合、その仕組みを知っていると、また脳が悪さしているだけだなと、安心することができる。

内臓の調子が悪くても、心(脳)の調子が悪くても、舌に痛みを知覚させる。 これらは舌以外にも痛みを知覚させるが、舌に痛みを出すものを舌痛症という。 舌以外に痛みを知覚させるものは、別の神経痛の名称で呼ばれる。 基本的に、舌は健康のバロメーターで、ほかのどの部位よりも痛みが現れやすい。 舌というのは、そういう仕組みを持っている器官なのだという認識が必要。 一旦痛みがひいて、また痛くなったとしても、そういうものとわかれば、別になんのことはない。 再発したという表現も微妙で、舌はそういうものなのだから、恐れる必要はない。

いただいたご質問やコメントに対するお返事
(参考:【舌痛症】いただいたご質問やコメントに対するお返事(かとゆさん)
(参考:【舌痛症】いただいたご質問やコメントに対するお返事(とおりすがりさん)
(参考:【舌痛症】いただいたご質問やコメントに対するお返事(まるこさん)
(参考:【舌痛症】いただいたご質問やコメントに対するお返事(ぽんたさん)
(参考:【舌痛症】いただいたご質問やコメントに対するお返事(ぽちさん)
(参考:(チャアさん未定))
(参考:いただいたご質問やコメントに対するお返事(一覧)