病気の治療方法と手術体験談

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精索静脈瘤の低位結紮手術の体験談-12(手術7ヶ月後)

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精索静脈瘤の低位結紮手術の7ヶ月後の記録。 本日は術後観察として、T大学病院泌尿器科を受診した。 前回、予約を取る際に「精液検査も行うので禁欲期間を5日間とるように」伝えられていたが、精液検査はされなかった。

診察待ちの方も多く、予約時間の15分前に到着して、1時間30分程度待った。 診察室には、医師が3人いた。 患者1人に医師3人、パンツ降ろしてエコー検査してる際は、主治医以外はじっと見ているだけなので居心地が悪い。 1人は海外から研修できている医師とのことだった。 将来的には世界で低位結紮手術が受けられるようになるのだろう。

エコーの結果は、左側よりも右側の血管のほうが太い静脈がまだ残っているとのこと。 「左側のほうが痛いし、長時間椅子に座ると、血管が飛び出してくる」と伝えると、「飛び出している状態でエコーをやるとまた違った写り方をするしさらに太く写る」とのこと。

朝一番でエコー検査をすることが多いため、血管の状態が良好な時しかエコー検査を受診したことがない。 そのため、大きな血管が写らずに、医師に(悪い時の症状が)伝わらないのが残念である。

この病気は一日中座っていたり圧迫したりすると静脈瘤が飛び出してくるため、本来夕方以降にエコーを受けないと本当の酷さはわからないような気がする。 実際、朝は痛まないことが多い。 次回のエコー検査も午前中(この病院は午前中のみ)のため、何度も検査に行く意味が薄い気もする。

横から陰嚢に繋がっている血管はわざと残しているとのこと。 そのため、横からの血管が原因で静脈瘤となっている場合は手術ではどうにもならない。 これも結紮してしまうと、陰嚢内にまったく血液が来ない状態になってしまうので、残す必要はあるようだ。

上からきている血管だけを低位で結紮したが、低位で結紮しきれなかった血管があるかもしれないので、今度は上位結紮をするかもしれないとのこと。 ということは最初から上位で結紮したほうが効果が高いのではなかろうかと疑問に感じた。

次回3ヶ月後に診察とエコー検査の予約を入れた。 3ヶ月後も痛みがとれなければ、造影剤を入れてレントゲンを撮ることになった。 造影剤は管を入れて、レントゲンに写るようにするためのもの。

造影検査の結果、上からきている血管に問題があったとしても、再手術はするつもりはない。 費用はかかるし、余計な手術による切開痛も増えるし、痛みが消える保障もない。 上位結紮術の場合は保険が適用となるが、低位と両方やっている人はいるのだろうか。

痛みには金冷法が効果が高いと感じた。 ウォーキング以上の即効性がある。 20分歩かなくても10秒程度水をかけるだけで済む上、ズボンの摩擦による痛みもない。 就寝前と起床後に、行うとかなり違いが出る。(冬は寒くて辛い) 風呂上がりに冷たいシャワーで陰嚢を冷やす。 冷やしすぎると痛くなるため、陰嚢だけを数秒冷やす程度にとどめる。 陰茎を冷やすのはNG。

続き 精索静脈瘤の低位結紮術と高位結紮術の切開部位と血液の流れの図解