病気の治療方法と手術体験談

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後頭部を強打したため脳神経外科でMRI検査を受診した

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4日程前、ベッドに勢いよくひっくり返ったら(立った姿勢から後ろにバタンと倒れ込む)、丁度ベッドの枠があり後頭部を強打し、痛みと眩暈で1時間ほど頭を抱えこんだ。 バットで後頭部を殴られたような酷い痛みだ。

翌日には頭の痛みは若干軽減したものの、後頭部から鼻に抜けるような痛みがあった。 脳神経外科に行くか迷ったが、先日、粉瘤の手術をしたばかりで、風邪をひいていたため、自宅でしばらく様子を見た。 脳の検査は早ければ早いほど良いので、本当はすぐに行った方が良い

頭頸部の痛みがなかなかひかず、肩の痛みがひどくなってきたため、近所のKクリニック(脳神経外科)でMRIを撮影した。 以前書いたが、ここの病院ではMRI撮影時に音楽を流すことができる。

邦楽の曲が流れるが、歌っているのが歌手本人ではなく素人そのもの(誰かの音痴なカラオケ)なので、MRI撮影中じっとしていなければならないのに、笑いを堪えるのに必死だった。 これは、もしや院長のカラオケなのでは!?

幸い脳には異常が無かったが、右側の副鼻腔炎が見つかってしまった。 3年前の検査では無かったものが、新たに出来てしまったようだ。 昔、左側の副鼻腔炎の手術をしたが(参考:副鼻腔炎と鼻中隔弯曲症と下鼻甲介切除と後鼻神経切断の手術をした)、今度は右側なのでまた手術が必要になるかもしれない。

診断結果は、頸椎が硬くなっており、腫れがあるので、むちうち症ということになった。 とくに対処法があるわけでもなく、鎮痛剤で時間の経過を待つしかないようだ。

脳と耳の分野は解明が難しいので、画像診断を頼りにするしかない。 よって、画像に現れない(目に見えない部分は)治療が難しい。

一緒に顎プロテーゼの残骸も診てもらったが、入っていなかった。 MRIやレントゲンに写らないごく小さなものはわからないが、たぶん入っていても問題ないのだろう。

処方薬

★ボルタレン錠25mg:1回1錠疼痛時
熱を下げ、痛みをやわらげ、炎症を抑える。

★ムコスタ錠100mg:1回1錠疼痛時
胃潰瘍、胃炎の薬。 ボルタレンとセットで飲む。

★スミルスチック3%:1日数回、頸部に使用
痛みと炎症を抑える塗り薬。 痛みをやわらげ、炎症を抑える。 風呂上がりに使用すると効果的。 目や傷のあるところや粘膜には使用してはいけない。

費用

★病院・再診
初診・再診料…172点
画像診断…2,550点(レントゲン、MRI)
投薬…70点
合計…2,792点=27,920円、3割負担で8,380円

★処方薬
調剤技術料…136点
薬学管理料…41点
薬剤料…63点
合計…240点=2,400円、3割負担で720円

頭部外傷後の注意点

検査で所見を認めない場合も、頭のケガの場合には、時間がたってから、まれに頭の中に出血(頭蓋内出血)が起こることがある。 出血がおこるまでの時間は様々で、数時間以内、1~2日以内、数日以内、1ヶ月後など、同じようなケガでも患者の年齢や内服薬の有無などで様々。 頭蓋骨に骨折がなくても頭蓋内出血は起こり得るので、決して楽観視しないようにすること。 頭は身体のてっぺんにあるので、体の他の部位以上に店頭や転落では思いがけない外力が働く。

今後注意することと、思い当たる症状があればすぐに脳神経外科を受診すること

特に就学前の子供の場合は、元気にしていても外傷後2~3日はしっかり症状を観察すること。 75歳以上の方の場合は、おおむね1ヶ月の経過で進行する認知症の症状、失禁、麻痺に注意すること。

血液のかたまりができにくくなる薬(バイアスピリン、プラビックス、プレタール、ワーファリン、チクロピジン)を内服している場合、外傷後短時間に出血することがあるので、外傷当日は外出を避け、できるだけ家族と過ごすこと。