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麻酔の副作用とリスク

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麻酔の副作用とリスク。

それぞれの麻酔の副作用

局所麻酔の副作用

局所麻酔であっても、麻酔の効果が強すぎたり、体質や体調により予想できない事態に陥ることがある。 背骨から麻酔薬を入れる硬膜外麻酔や脊椎麻酔は、局所麻酔でも効果が強い。

硬膜外麻酔の副作用

硬膜外麻酔は、硬膜の内側にカテーテルが侵入すると全脊椎麻酔の状態になり、呼吸が止まったり意識を失うことがある。 自律神経が遮断され、血管が広がり、循環する血液が不足し、血圧が低下する。 硬膜を突き破り脊髄腔に薬が入ってしまうこともある。

脊椎麻酔の副作用

脊椎麻酔は、胸部近くまで麻酔が広がると呼吸困難が起きる。 脊髄液が漏れ、頭痛を引き起こすこともある。 針で神経が傷つけられることもある。(神経損傷)

局所麻酔の合併症

アナフィラキシー反応

薬物に対する、強烈なアレルギー反応。 最悪の場合、心停止に至る。

局所麻酔中毒

血液の麻酔薬の濃度が一定の範囲を超えると起こる。 血管集中部位への薬の注入、出血、肝機能障害による原因。

全身麻酔の副作用

悪性高熱症

揮発性吸入麻酔薬による悪性高熱症。

肝障害・腎障害

揮発性吸入麻酔薬は、肝臓や腎臓で分解されて排出される。 分解途中で作られる物質により肝臓・腎臓の障害が起こる場合がある。

肝障害・腎障害

ぜんそく、徐脈(脈が遅くなる)、血圧低下、呼吸抑制などが起こる。

麻酔の体外排出

麻酔薬は術後体外に排出される。 子供の発育や発達にも影響はない。

(参考:腰椎椎間板ヘルニア神経根ブロック注射と生化学工業の新薬

(参考:腰椎椎間板ヘルニアの発症と治療方法【椎骨の構造】

(参考:局所麻酔薬と全身麻酔薬(麻酔吸入薬・静脈麻酔薬)の使い分け