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摂食障害(拒食症・過食症)とは?

「摂食障害」というと、耳慣れない方も多いかと思います。 「拒食症」や「過食症」という言葉なら聞いたことがあるのではないでしょうか。 芸能人などが極端な拒食症で、ワイドショーなどで取り上げられることがあり、浸透したのだと思います。

極端な食事制限をする拒食症や、過度な食事摂取をする過食症を合わせて摂食障害と呼んでいます。 人間関係の問題や、心理的ストレス、コミュニケーション不全、などが原因とされ、依存症の一種です。

拒食症と過食症はどちらか一方が起こるわけではありません。 拒食は食べることを拒み、過食は食べ過ぎるという正反対のような行動ですが、 食事行為に障害が発生しているだけで同じようなものです。 拒食になったり、過食になったり、繰り返したり、様々です。

拒食症とは?

拒食症は、女性特有のものと思われがちですが、男性でも存在します。 ほとんど食事をとらなくなってしまう人もいます。 いろいろな理由があるのですが、容姿を気にしてダイエット目的がきっかけで、拒食症になる方がが多いようです。 極端に低カロリーなものだけを摂取したり、異常にカロリーや体脂肪、体重に執着するのが特徴です。

しかし一般的なダイエットだけで、拒食症を引き起こすとは考えにくい部分もあります。 ダイエットをしている過程で、別の大きな出来事が起こっている可能性が高いです。 失恋をしたり、家庭内環境に問題が発生したり、人間関係に問題を抱えた場合や、ストレス要因があることが多いです。

母親とのコミュニケーションが円滑にいっていない場合もあります。 子供が何かをやろうとすると、すぐに(心配で)否定してしまうタイプの方です。 子供にしてみれば、自分が受け入れられないことに対する、自傷行為的な側面が拒食としてあらわれることもあります。

過食症とは?

過食症は、お腹がすいているわけでもないのに、必要以上に食べ続け、胃の中が一杯一杯になるまでなるまで食べ続ける症状です。 別に食べたいと思っていなくても、食べてしまうのです。

過剰なダイエットをして、満足いく結果が得られないと、反動で食べ過ぎてしまう人が多いようです。 これもまた、それだけで過食症を発症するとは考えにくいのです。 生活リズムが狂っていたり、コミュニケーションがとれていない可能性が高いです。

小さなストレスの積み重ねが、積もりに積もって爆発することもあります。 拒食症になったり過食症になったり交互に繰り返すケースも多く存在します。

摂食障害は、拒食症も過食症も身体に大きなダメージを与えます。 自分だけに関わらず、家族が無理に食べていると感じたら、なるべく早めに心療内科などに相談することをお勧めします。