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アトキンソン(Atkinson,J.W. 1964)の達成動機理論

「成功可能性」と「目標の価値」は相補的な関係にあり、一方が100%になれば他方が0%になると考えられる。

達成動機づけは、「成功可能性」と「目標の価値」を掛けたもの(積)に影響を受けるため、どちらかが0%に近くなるということはその積も0に近くなり、達成動機づけが弱くなり、行動を起こしにくいことを意味する。

最も積が大きくなるのは、「成功可能性」「目標の価値」ともに50%の時である。 「成功するか失敗するか五分五分の時に最も動機づけが高くなる」ということである。

(達成動機付け≒やる気)

成功可能性 100% × 目標価値 0% = 動機づけ0
成功可能性 0% × 目標価値 100% = 動機づけ0
成功可能性 50% × 目標価値 50% = 動機づけMAX

両方とも100%ならば積は上がるが、「成功可能性が100%」というのは、「簡単なので目標価値が低下する」ことを意味する。

資格試験等にあてはめれば、勉強する気が起こらないならば、「成功可能性」「目標価値」のどちらかが0%に近いということである。