病気の治療方法と手術体験談

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足首ねんざ(内反捻挫)の治療とアイシング・テーピング方法

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夜桜撮影していた時に、花に気を取られて、階段で転んで捻挫した。 内側に捻ったので、内反捻挫ということになる。(靭帯、筋肉、腱、関節の損傷)

内反捻挫

捻った状態の左足に、階段を降りながらの全体重がかかり、しばらく動けなくなった。 1時間ほどベンチで休憩して、ヨロヨロしながらなんとか帰宅。 不審者状態である。(4月3日捻挫、4月9日だいぶ良くなる。)

自分で行う捻挫の治療方法(急性期:捻挫後72時間まで)

捻挫後72時間(3日後)までは急性期なので、

を行う。頭文字をとってRICEの法則と言われている。

安静」は、痛ければ身体が勝手に安静を求めるので、急性期はなるべく動かさない。

冷却」は、氷や氷水を患部に当てて冷やす。

圧迫固定」は、テーピングや包帯などで、患部周辺を圧迫して固定する。伸縮性ありのテーピングが良い。

挙上」は、患部を心臓より高い位置に持ち上げることで血流を減らし、腫れや内出血などの悪化を軽減する。

湿布や消炎鎮痛剤は、急性期には使用しないほうが良い。 血管を収縮させて腫れと炎症を抑えることが大切な時期なので、これらは逆効果となる。 慢性期に移行してから使用する。

氷水で冷却(アイシング)する

氷水で冷却(アイシング)

タオルなどに包んで、氷は水につけたほうが凍傷になりにくい。 15分~20分が目安。 これを1日何回か行う。 冷却時間の長すぎや、凍傷に注意。

テーピングで圧迫固定

今回はニチバン「battlewin 伸縮・固定用テーピングテープ E50F」とピップ「くっつくテーピング」を購入した。 どちらも伸縮自在のもの。

テーピング 圧迫固定

テーピング 圧迫固定

テーピング 圧迫固定

内側くるぶしから土踏まずを通り、張力をかけずに貼っていく。

テーピング 圧迫固定

外側は、足を直角(90度)にし、外側くるぶしの前を通り、張力をかけ(引っ張って)固定する。

さらに半分ずらしたところに、もう一本同じように貼る。

さらに固定を強くする場合は、足首全体を巻くように(かかと以外はグルグル巻き)貼る。

自分で行う捻挫の治療方法(慢性期:捻挫後72時間~168時間後)

捻挫後72時間~168時間後(4日目~7日後)は慢性期なので、炎症、腫れ、痛みが落ち着いてきたら、今度は逆に、患部を温めて血行促進する。

これはあくまで、軽度の捻挫で「感覚的にそのうち治りそうだな」と思ったときに自分で治療する方法。

捻挫の程度によって、治療期間は変わるので注意が必要。 中度や重度の捻挫の場合は、整形外科に行ったほうが安心なのは言うまでもない。

捻挫の度合いによって治療期間が変わる

軽度の捻挫:数日~2週間…患部を押すと痛みがあるが、歩行に支障なし

中度の捻挫:2週間~1ヶ月…曲げると痛みがあり、歩行に支障あり

重度の捻挫:1ヶ月以上…痛みや腫れが酷く、歩行不可能

いつもと違うぞと感じたら早めに病院で診察・レントゲン・治療が基本。 早めに治療を開始すると、治療期間が短くなり、何ヶ月も経ってから治療を開始すると、なかなか治らない上、再発しやすくなる。 捻挫癖がつく。