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医療保険編
医療保険に入るならば、貯蓄に回した方が得である。
ただし、医療保険に加入した額と同等の金額を毎月貯蓄すること、かつ手を付けないことが絶対条件である。
これができない人は加入したほうが良い。
名前のごとく「保険」なのだから当然の事ながら、基本的には加入者側が損するようにできている。
怪我や病気で医療保険に加入しても、よほどの大病でもしない限りその都度申請したりするのが面倒な人には向かない。
今は面倒でなくても老後にそのような事をするかどうか。
加入したら確実に請求しなければ損である。
給付日数制限”ルール”をチェックし、メリット・デメリットを把握する。
医療保険に加入する場合の注意点
- 「特約」の部分を良く見なくてはならない。 約款、給付日数制限、払込終了期間など。 読むのが面倒なところに重要なことが書いてある。 保険屋は都合の悪いところはちゃんと説明してくれない。
- 生命保険や医療保険の保険の乗り換えは、加入者側は損するだけで利点はないので、保険会社のカモ(保険会社はあたかもメリットがあるかのようなうまい話で乗り換えを勧めてくる→保険会社が得するので)。
- 一生涯、終身保障があるものを選択する(払込は定年までに終わらせるタイプ)。
- 何歳から加入しても、65歳までの保険料支払合計額がほとんど変わりはないので、早く加入したほうが良い。 例えば20歳から加入しても55歳から加入しても、合計支払額はほぼ変わらない。 むしろ若いころに加入したほうが病気が無い状態で加入でき安くなることもある。 これは月額保険料の変動で調整されているため。
- 死亡保険金付きの医療保険のほうが掛け捨てにならず実質支払額はお得になることが多い(受け取れる人がいれば)。
- 死亡保険金がついていない掛け捨て保険など、解約返戻金がないものは、保険料を2ヶ月滞納すると、保険契約が失効してしまう。
- 解約返戻金は解約を前提として使うのではなく、契約の継続安定性を守るために使う(→自動振替貸付によって契約失効を防ぐ)。
- 一生涯フラット(同じ金額)の保証がついていない保険は、更新のたびに保険料がアップしてしまうので論外。
- 保険屋のススメは、加入者にとって都合の良いものではなく、保険屋にとって都合の良いものである(=ノルマ、営利)。
- どのタイプが契約が多いか(人気を)聞くのは意味がない。 保険屋が売りたいプランを勧めてくるに決まってるため。
- 保険料の支払期間良い順
○良い 50歳払済>55歳払済>60歳払済>65歳払済
×ダメ ×10年払込×15年払込×70歳払済×75歳払済×終身払込
- 保険屋のススメは見た目で、安く見える方を勧めてくるが、実際計算してみるとトータルコストはほとんどが真逆である。 自分で計算機で計算することが大事。
- 保証は一生涯あるものを選択し、保険料は公的年金の支給開始の年齢までに払い終わるようにする。
- 「入院初日から給付します」に注意。 特約がかなり割高になる上、そんなに何度も入退院する可能性は極めて低い。 例えば保険の元を取りかえすとなると、5日以上の入院を10回以上繰り返すなどしなくてはならない。
- 老後の難治療疾病を考慮すれば、入院限度は120日型が妥当な線で、老齢の場合より長期のものであれば安心。
- 5年程度ごとに先進医療特約を見直せる保険が良い。
- 一生保障は、保険料の支払いも一生のタイプがあるので注意。
- 統計的に圧倒的多数の死亡者(全体の約90%)は何らかの病で、病院のベットの上で死亡する。
- 入院日数によって給付される医療給付金は、収入源を補ってくれる所得補償となる。
生命保険に加入する場合の注意点
- 払込期間
×ダメ 10年(10年毎に保険料が上がり最も割高になる)
×ダメ 終身払込(死ぬまで払い続けなければならない)
○良い 定年までに払い終えるのが理想
- 生命保険の更新はデメリットしかない。
- 生命保険に医療保障特約を付けずに、医療保険に別々に加入すること(65歳制限で新規医療保険に加入すると高くなる)。
医療保険、生命保険に加入する場合の注意点:共通事項
- 上手い話には裏がある(合計払込額の計算を自分でする、確率を払込額を比較する、不払いなどの調査をする)。
- 不払い、払い渋りに注意(告知義務や経営状況、信用を事前にチェックすること)
- 告知は徹底する(申告漏れ(故意でなくても)は告知義務違反となり、関係ない病気であっても不払いや詐欺の対象となる)。
- 入りやすい保険は、支払われにくい。
- 破たんした場合、生命保険契約者保護機構により契約者の責任準備金の9割まで保証することになっているが、これまで破たんした保険会社でこの約束が守られたことが無い。銀行の預金保険機構と違うので、徹底的にチェック。
- 保険は誰のために加入するのか
医療保険の大前提=自分の為
生命保険の大前提=家族の為