病気の治療方法と手術体験談
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いわゆる二重瞼、目頭切開、～注入など軽いプチ整形くらいならどうということはない。 やろうがやるまいが自由だし、他人からどう言われようと、本人が幸せであればそれでいい。
問題は、プチに留まらない大規模でハイリスクな美容整形手術が気軽に受けられるようになったことにある。 新薬や新手術法ができる度、矢継ぎ早に広告が打たれ、金さえ支払えばいとも簡単にでき、しっかりとした説明もないまま同意を急かされ（手術を受けさせられ）、副作用や神経障害により何十年も後悔している人が後を絶たない ことにある。
インフォームドコンセントがしっかり行われないのも問題があるが、「大丈夫！大丈夫！みんなやっているから！そんなことはまず起こりません！」などと説明していたりする。
認可が下りれば「こんな手術法ができました！この薬を注入すれば、今までの数倍の持続効果効果です！今ならモニター価格で○○円」などと、なんの裏付けも根拠もないメリットだけを並べ宣伝していたりする。
今回は、コメントへの返信などを中心に。 いただいたご質問やコメントに対するお返事 に入りきらないものを。
質問コメント
ランキングサイトに載っている病院に行こうと思っているんですが、○○の手術法でおすすめの美容外科ありますか？
手術が上手いとかの評判が良いところが知りたいです。
返信
中には例外もありますが、美容外科系のランキングサイトは見ても意味がないと思います。
やらせのレビューが多く、美容外科を紹介する広告収入を得ることによって、ランキングを上位にして良い記事を書いていることが多いようです。
あえて、ライバル（他院）を入れて、貶してから、紹介したい病院を持ち上げる手法などもあるようです。
例えば「Aさん」が、「A美容外科」で鼻のプロテーゼを入れ、「B美容外科」で鼻のプロテーゼを入れ、「C美容外科」で鼻のプロテーゼを入れ、その比較ランキングを作ったならば根拠のあるランキングと言ってもよいでしょうが、同じ部位を何度も他の美容外科で手術する人はまれです。 別の部位の手術をしたならば純粋な比較とは言えませんし、それくらいでないと厳密な比較ランキングはできないはずです。 手術件数ランキングのように、根拠のあるランキングサイトであれば参考になると思います。
上手い下手に関しても、やってみなければわからないのが現状です。 上手くいった人はわざわざ書き込んだりすることは少ないでしょうし、上手くいかなかった人は苦情を書き込む傾向にあると思います。
基本的には、足を運んで、医師を見抜くしかありません。 術前術後の写真なども沢山見せてもらうことです。 最近はプライバシー保護で難しいかもしれませんが。 また個人的に体験談を書いている人から、実際に受けた病院を教えてもらうことも良いでしょう。 そういった事前の手間を惜しまないことです。
質問コメント
実際に手術したのですが、美容外科に載っているような写真のように変化がなく、そんなもんだと言われました。
追加手術ってやってもらえないのでしょうか？
返信
美容外科のWebサイトはフォトショップなどで加工しているので、綺麗にみえるのは当前です。
「BEFORE」はメイク（化粧）や加工をせずにムスッとした顔で写っているのに、「AFTER」の写真はしっかりとメイクをして笑顔で写っていて、尚且つ加工までしてあります。
これが宣伝用素材として使っているのだから当然です。
モニターを募集して安価で手術をしているところもあります。
追加手術の件は、医師次第です。
質問コメント
海外の美容外科を受けようと思っていますが、どう思いますか？
返信
美容整形外科でわざわざ外国を選んではいけません。
理由として、美容整形にトラブルはつきものであること、美容整形は一度やったらおしまいということはほとんどないことです。
海外にアフターケアに何度も行くことができますか？ 細かいニュアンスを現地の言葉で伝えられますか？ 日本語で話していても造形は難しいのですから、外国で受ける際には注意が必要です。 先進国であれば医療技術に差はありません。 日本人の特徴をより熟知しているのは日本の医師です。 現地に住んでいない限り、どうしても受けるのであれば、日本一択だと思います。
質問コメント
プロテーゼ抜去後の空洞化した部分を無くすことはできますか？
元の状態に戻したいです。
返信
本来は抜去前に医師に伝えることであり、空洞化を無くして外すことが可能です。
時間経過後に空洞化を除去するには、再手術が必要になるでしょう。
力づくで凹ませるのは危険です。
質問コメント
痛みがあるんだけど、抜去したほうがいい？
返信
異物を入れれば、身体は異常だというシグナルを出しているのですから当然抜去したほうが良いという回答になります。
神経障害になると、抜去後も1年以上は続く可能性があります。
一生その痛みがあっても、顔の美を優先する根性があれば別ですが…。
質問コメント
唇から下の感覚が麻痺してしまいました。
「いずれ治る」と言われもう５年経ちましたが一向に痛みが治る気配がありません。
もう何度も通っていますが、ずっと同じことを言われています。
顎に異状ができていないか不安です。
返信
「いずれ痛みがひいてくる（おさまてってくる）」は美容外科医の常套句です。
通常1～2年経過しても痛みや痺れが治まらないものは、神経障害になっているので、除去しない限りは続きます。
骨削りなどで発生する痛みの場合は、元に戻す事は極めて困難なので、顔面神経痛が診れる美容外科＋形成外科が連携している大学病院が良いと思います。 単独の美容外科に通い続けても同じことを言われ続けるだけなので無駄です。
エラ削りとプロテーゼは神経麻痺が特に多いです。 顎プロテーゼは、骨吸収されることもあるので、レントゲンで確認できます。
質問コメント
今まで通っていたところとは違う別の美容外科に行ったら、「～したらいいと」正反対のことを言われました。
どっちが本当なのか迷ってしまいます。
返信
これも良くある話です。
病気の場合は、基本的にはどこの病院にいっても同じ治療をしますが、美容外科の場合は、美に対するセンスですから、違う事を言われるのは当前です。
そして、営利目的（儲ける）のために次々手術させるわけですから、なんらかの手術を勧められるのは当然でしょう。
「あなたの顔は全然おかしくないから、やらないほうがいい」といってくれる美容外科医はまだまともです。 その場合も、自分の手に負えないと感じた場合かもしれませんので、疑ってかかるくらいが丁度よいでしょう。
一般的な病気の場合は、何度も通わずに済むように治療しますが、美容外科は、一回で完璧に仕上げて関係を終わらせるよりも、顧客として何度も通って欲しいわけです。
質問コメント
金儲け目的じゃない良い美容外科医っているんですか？
返信
良いかどうかはわかりません。
金儲けが悪とも言い切れませんし、理想通りに仕上げてくれるのが良い医師なのか、副作用や後遺症がでないようにするのが良い医師なのか。
安いところが良いのか、人によって違うので何とも言えないところです。
良いかどうかは別として、選び方としては、担当の医師がいること（毎回変わらない）院長がすべて執刀すること。 院長の年齢がベテランかつ、高齢でないこと。 美容外科は熟練度が必要です。 なおかつ、高齢であると引退することも考えられ、アフターケアが受けられません。
また、高齢の医師は手術のスピードも遅い傾向にあります。 手が震えるというと言いすぎですが、高齢者特有の動きがあります。 だいたい40歳～50歳位が良いのではないかと思います。 手術を受けた後、10年～20年位は診てもらえると安心です。 医師に年齢制限はありませんから、執刀医のプロフィールくらいはWebサイトでチェックしておくと良いでしょう。
質問コメント
小さいころから顔の事でいじめられ、ずっと自分の顔が好きじゃなかったので、整形したいのですがどの部分をしたらいいのかわかりません。
返信
ご自身でどうしたいのかもわからないのでしたら、何もしない方がいいでしょう。
医師に言われるがままにやっても満足することは無いでしょう。
質問10
脂肪吸引の傷って目立ちますか？
回答10
カニューレを入れて脂肪吸引するタイプでしたら、それにより傷がつきます。
通常は最も目立たない場所から入れるのですが、太ももや、お腹など、人にじっくり見られることが無い部位は気にならないかもしれませんが、顔の場合はそれなりに気になるはずです。
1年もすれば落ち着きますが、色も変化しますし、色素沈着することもあるので、ずっと消えない場合も多々あります。 ある一定以上で消えないものは、もうずっと消えません。 その傷ごと上から手術して消すことはありえます。
質問11
手術前なので緊張していてあまり説明が耳に入ってきませんでした。
同意書にはサインしました。
事前に受けた説明とは仕上がりが違うのですが、再手術できますか？
回答11
同意書にサインするということは、同意事項に記載されていることには文句言えないのです。
通常の同意書には、
旨記載されています。 美容外科以外でも手術には同意書がありますが、特に美観と神経障害や合併症に文句がある場合が多いので、これらは対応できないことが多いのが現実です。
質問12
これまでに何度か手術を受けているのですが、理想の顔には近づいていません。
ここを治した方がいい、ここを治した方がいいと、何度かやっているのですが。
回答12
完璧を求めてもその顔にはなれないことを理解しなければなりません。
理想に近い顔にする努力をして近づけたとしても、完璧な理想にはなりません。
もうちょっとこうできませんか？
ということは常にあります。
おそらく99％以上はそうです。
理想に近ければ近いほど良いに決まっているのですから。
それが人間の欲望です。
ある程度の満足で妥協しないと、延々と手術し続けることになります。
日本人は輪郭そのものが、外国人とは違うので、外国人みたいになりたいといっても無理があります。 まず外国人は最初から理想的なEラインに近い輪郭であり、なおかつ小顔ですので、日本人は輪郭から治さなくては、完璧にはなりません。 輪郭形成はハイリスクなのです。
鼻、アゴ、オデコにプロテーゼ、出っ歯を凹まし、エラを削り、フェイスを持ち上げ、ここらへんはリスクの塊です。
骨や顎関節などに及ぶ手術は、後遺症が残る可能性が極めて高いのでしないほうが良いです。
ネット上には数多くの失敗談（後遺症）があるにもかかわらず、実際に自分自身が同じ経験をしないと（私はきっと大丈夫だろうという）理解できないことが多々あります。 ちょっとくらいの後遺症位なら受け入れられるし、それよりも美しさを手に入れたいということもあります。 それは人それぞれの価値基準であるので、他人がとやかく言うことではありません。
美への執着心が悪い事ではありませんが、そういうこともあるんだということを頭の片隅に置き、もしそうなった場合の対処方法まで考えておくべきです。 いざ、後遺症が残ってからあたふたすると人生が台無しになります。