病気の治療方法と手術体験談

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耳ともみあげの間の粉瘤(アテローム)摘出手術をした

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問診

以前、ほくろの手術をしたK皮フ科・形成外科を受診した。 本日は、耳ともみあげの間の粉瘤(アテローム)摘出手術をする。

この程度の手術だと問診も楽なもので、
 私「この粉瘤(指で示して)を取りたいのですが」
医師「いつからある?」
 私「10年くらい前からあった気がしますが、3~4日前に結構腫れたので取ってしまいたいのですが」
医師「名前書いて(手術同意書)」
 私「はい(前回と同じ内容だと思って見なかった)」
医師「じゃ、手術室へ」
1分もせずに手術が始まった。 Webサイトには数千件の粉瘤手術の実績が掲載されているため、きっと慣れているのだろう。

即手術

手術室で、横になり、耳ともみあげの間に麻酔の注射をする。 多少痛いが、前回の足の裏のほくろに比べたら大したことはない。 技法は、くり抜き法で行われた。 くり抜き法の良いところは、傷痕が小さく、縫わずに済むことが多いというメリットがある。

粉瘤の手術は、膿が溜まっている袋を取り除く手術なのだが、袋が皮膚の中で破れてしまっているらしく、取り出すのに苦労していた。 袋が破れてしまった理由は、何年も放置して、弄繰り回していたかもしれない。 手術時間は10分間程度で終了。 翌週水曜日に、再診が必要とのこと。

耳ともみあげの間の粉瘤(アテローム)摘出手術 手術後

耳ともみあげの間の粉瘤(アテローム)摘出手術 手術後

小さい穴で、中身が吸いだされている。 手術後4時間経過したが、まだ止血した感じはない。 中身の膿は取り出しているので、ふくらみは無くなっている。 食事をする際に、噛むと動く場所のため、痛みがある。 早速、痛み止めを服用した。

粉瘤手術同意書

以上の注意事項を十分に理解し、納得した上で治療を受けることに同意します。

術後のケア

★入浴
手術当日はシャワーにして、翌日から浴槽に浸かって下さい。 縫合している場合は、擦らないようにしてください。 手術部位は石鹸で洗ってください。

★処方
抗生物質軟膏、抗生物質錠剤、痛み止めの錠剤を処方しています。 痛み止めは手術後二時間以内に服用用して下さい。

★動作
縫合した場合は、抜糸を行う日まで運動は控えて下さい。

★飲酒
出血しやすくなりますので、数日間お酒を控えて下さい。

手術費用

★病院・初診+手術
初診・再診料…270点
処方箋料…70点
手術…1,662点
合計…2,002点
合計20,020円、3割負担で6,010円

★病院・再診
再診料…70点
処置…45点
自費…(0点)100円…絆創膏2セット
合計…115点
合計1,150円、3割負担で350+100円

処方薬

★バナセファン錠100㎎(抗生物質)…朝・夕食後(1回1錠)5日分
細菌による感染症を治していく抗生物質です。 以下の症状が現れた場合、医師・薬剤師にご連絡ください。 下痢、腹痛、発疹、かゆみ、胃の不快感など

★ロキソプロフェンNa錠60㎎「トーワ」(鎮痛剤)…痛い時(1回1錠)3回分
炎症を和らげ痛みを抑えたり、熱を下げる薬です。 以下の症状が現れた場合は、医師、薬剤師にご連絡ください。 胃の不快感、腹痛、気持ちが悪い、吐く、食欲がない、むくみ、発疹、かゆみ、眠気、下痢、口内炎、頭痛などが現れることがあります。

★ゲルナート軟膏0.1%(細菌感染症)…1日1~2回、朝と夜
細菌による感染症を治していく塗り薬です。 以下の症状が現れた場合は医師、薬剤師にご連絡ください。 発疹、耳が聞こえにくくなるなど。

★薬局
調剤技術料…145点
薬学管理料…41点
薬剤料…60点
保険点数合計…246点=2,460円、3割負担で740円

再発した

2年足らずで再発してしまったため、たこの吸い出しを使ってセルフ処置してみた。 (参考:摘出手術したはずの粉瘤が再発したため町田製薬「たこの吸出し」(吸出し青膏)を試す

粉瘤の解説

毛穴に垢や皮脂が貯留してできた袋状の膿瘍。 皮脂分泌の多い部位、顔面、頭部、頸部、体幹上部に後発し、年齢、性別では、思春期以降の男性に多い傾向がある。 最初は米粒大のしこりで、放置していると徐々に大きくなり、クルミ大ほどの大きさになり、まれに手の拳ほどの大きさになることもある。 圧迫すると腫瘍中央の小孔より臭いものが出る。

粉瘤はある程度の大きさになると、壁が破れやすくなり、破れると発赤、膿張、疼痛などの炎症症状を合併し、完全摘出が困難となるため、早めに治療を受けるのが望ましい。

(参考:摘出手術したはずの粉瘤が再発したため町田製薬「たこの吸出し」(吸出し青膏)を試す