病気の治療方法と手術体験談

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【舌痛症】舌の側面の痛みでT大学病院(口腔外科)を受診した

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短期間に何度も診察を受けても、検査回数が増えて余計痛くなるだけのような気もするが、治療は早いに越したことはないため、紹介状貰わずにT大学病院を受診した。

診察台に上がると歯科大生か研修医と思わしき方に診察された。 高校生位にも見える。 慣れていないのか、よくわからない素振りで、「担当医を呼びます」とのこと。

診察台の上で1時間位待たされた。 待合室ならまだしも、腰が悪いので診察台の上で1時間は厳しい。 これからどんな痛い検査されるかわからない状況で、その間ずっと緊張しっぱなしである。

その方も申し訳なさそうにウロウロするばかりであった。 予約せずに行った私も悪いが、待合室に戻していただきたかった。 「もうすぐきますから」「もうすぐきますから」、と1時間弱待つ。

担当医が来ると、時間をかけて詳しく診察、説明してくれた。 「口内炎からくる舌痛症ではないか。」 「最大で3週間様子見をし、治らなければ、舌をこすって良性のものか悪性のものかを確認。 悪そうならば舌を少し切り取って生検する。」 「現状、触診する限りは何も問題ないので、放っておいてもそのうち治る。」とのこと。

アズノールうがい液4%(1本5ml)を処方された。 4滴を小さいコップに入れ、1日3~4回、1回につき3~4セット、1~2分間舌をゆすぐ。

ついでに顎も診てもらったが、CTで撮影することは可能だが、口腔外科ではそれ以上の治療はわからないので、形成外科の後遺症外来を診察したほうが良いとのことだった。 神経が痛いのであれば、頤神経(おとがいしんけい)が傷ついてしまっているので、これ以上はどうにもならないかもしれない。 顎については舌痛症とは関係ないので、美容外科の項目に記述することにする。

口内炎、口腔扁平苔癬、口腔白板症、口腔がんの見分け方

説明された資料。

口内炎

口内炎

口内炎の原因
歯や不適合な歯科補綴物(義歯、金属冠など)の刺激、口腔内の不衛生、細菌感染、ビタミン不足、ストレスなど多くの原因が考えられます。

口内炎の症状
数ミリ程度の灰白色様の痛みを伴う浅い潰瘍を作ります。写真は代表的な口内炎のアフタ性口内炎。

口内炎の治療
ステロイド剤軟膏の塗布(塗ること)、刺激となっている歯や歯科補綴物の調整で1~2週間で治ることが多いです。

口腔扁平苔癬

口腔扁平苔癬

口腔扁平苔癬の原因
明らかな原因は不明ですが、細菌やウイルス感染、ビタミン不足、歯科金属アレルギー、ストレスなどが考えられます。

口腔扁平苔癬の症状
びらん(ただれ)や潰瘍も伴う事もあり、刺激痛を認めます。ごく稀にがん化することもあります。写真は代表的な頬粘膜に生じた口腔扁平苔癬。

口腔扁平苔癬の治療
ステロイド剤軟膏の塗布(塗ること)、ビタミン(特にビタミンA)などの投与、歯科金属除去などですが、難治性(なかなか治らない)であることが多いです。

口腔白板症

口腔白板症

口腔白板症の原因
明らかな原因は不明ですが、タバコ、飲酒、不適合な歯科補綴物(義歯、金属冠)の刺激などが考えられています。

口腔白板症の症状
白色の板状または斑状の病変で、周囲との境界は一般的に明らかであり、粘膜は柔軟性を失い、いくぶん硬い感じです。

口腔白板症の治療
ビタミンAなどの投与、切除などですが、一部ががん化している場合もありますので、注意が必要です。

担当医の補足
口腔白板症の場合は、白いものが、擦ってもとれない。擦ったら白いものが取れる場合は口内炎。

口腔がん

口腔がん

口腔がんの原因
タバコ、飲酒、口腔内の不衛生などは口腔がんの発生リスクが高まります。

口腔がんの症状
硬いしこり、刺激痛、出血などが生じます。また首のリンパ節(頸部リンパ節)に転移しやすいので、首にしこりができる場合もあります。

口腔がんの治療
小さい場合は手術や放射線治療(放射線を発生する物質をがんの中に刺入して治療する組織内照射など)を行いますが、大きい場合は手術に放射線治療や抗がん剤を組み合わせた治療になります。

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